『 俳 句 』 能なし

俳句初心者が、俳句で綴る日記帳    『難読語読めぬ俳句の冬講座』

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『節分やはらわた臭し鰯焼く』

今週のお題「鬼」 節分鰯を買ってきた。 昭和の中頃はコンロの炭火で太った丸干し鰯を、もうもうと煙をあげ焼いていた。 煙で目が痛いと思うことも。これが鬼の目も痛め、この煙で邪気を払うそうだ。 今日はガステーブルで焼いたが、煙は換気して大して煙く…

『節分やはらわた臭し鰯焼く』

節分鰯を買ってきた。 昭和の中頃はコンロの炭火で太った丸干し鰯を、もうもうと煙をあげ焼いていた。 煙で目が痛いと思うことも。これが鬼の目も痛め、この煙で邪気を払うそうだ。 今日はガステーブルで焼いたが、煙は換気もして大して煙くはない。が、鰯の…

『薄氷や草を漉き込む水の和紙』

寒の終わり、今朝の冷え込みで薄い氷が張っている。畦道では草の混じっている氷も。それはまるで障子紙のように模様を入れ張りつめている。 草を何本も漉き込み。これは水の和紙なのである。(無能人)〜 〜 〜 〜 季語『風 花』 何て読むの?「風花や汽笛ふ…

『万本の矢を立てて冬芒』

川沿いの土手、枯れ果てた “すすき” が立っている。 荒涼とした景である。 だが、芒が確と天に向かって立っている。矢を天に突き立てている。 枯れ果てて、なお威を張る芒がいる。〜 〜 〜 〜 季語『煮 凝』何て読むの?「煮凝にするどき骨のありにけり」 大…

『山峡や陰を抱へて眠る山』

両側に山がせまった狭い谷間。 それがまた深いのだ、その山は自分の陰と向かいの山の陰を抱えては、ただじいっと立ちすくむ。 奥深くひっそりと、まるで眠るかのように。〜 〜 〜 〜 季語『雪 折』 何て読むの?「雪折の竹かぶさりぬ滑川」 高浜虚子 雪折:…

『棟梁が一点見詰む朝焚火』

昭和30年頃の建築現場の朝。焚火を囲む大工の中、棟梁はじっと一点をみつめている。 何かを考え込む様子、それは今日の仕事の段取りをシュミレーションしているのか? 仕事への責任感、使命感の顔である。さしずめ現代の「車で缶コーヒー」か?〜 〜 〜 〜 …

『風上は棟梁の席朝焚火』

昭和30年頃の建築現場。大工2人見習い1人で丸太の木から柱、梁など百本位を数ヶ月かけて作り上げ家を建てる。 朝は木っ端を集め焚火で暖をとる。温まってから仕事に入るのだ。 登校前の子供も間に入れてもらう、が、風が吹くと煙い煙い。見ると棟梁は悠然と…

『 売り声に会議のほぐれ焼芋屋 』

ビル街にも焼芋屋が来る。 や〜きいも〜〜、、、、 の声が、会議中の緊張した雰囲気に入り込んでくる。 焼芋屋の声は何かホッとさせる温かいものがある。 会議の人の肩の力を抜くかのように、会議の雰囲気までも少しやわらぐ不思議な力である。 焼芋を口にし…

『紅つけて目覚める畑や仏の座』

節分も近くなり畑が少し動き出した。 仏の座の紅色が目立つのだ。少しわくわくさせてくれる。 仏の座は、その葉が茎を包むようになっており、仏の蓮華座に似ている。〜 〜 〜 〜 「 霰 」 何て読むの?「霰跳ねけふ一日を踏まぬ土」 野澤節子 霰:あられ 水…

『ニ拍打ち畑地十坪の鍬始』

家庭菜園は十坪程の畑地でも、老世帯には十分な野菜は作れる。 今年も“土いじり”の最初の日に、作物の平作(平年並みの作柄)と安全を祈って、「 二 拍 」

『切干に棘生まる程風晒す』

家庭菜園で収穫の大根6本 千切りにして天日に干す。寒風にさらすこと数日で痩せ細り、骨皮筋右衛門になる 大根の力が抜かれたその後に棘が生まれる、寒風が研ぎ上げ、指に痛みが走る程に。 昔からの保存食。〜 〜 〜 〜 『 橇 』 何て読むの?「ひつぱり動か…

『着ぶくれの一枚たくる三千歩』

俳句初心者が、俳句で綴る日記帳です(毎日更新) 今日は青天。カラスの声ものびや〜かに。 ウオーキングといっても速歩で、大型整田地に行った。 狭小な不整形の田を区画整理し用水路も整備された近代的営農地である。農道は直線700m位のさながら滑走路。 …

『 悴む 』 何て読むの?

「悴める手を暖き手の包む」 高浜虚子手足が凍えて思うように動かなくなる。悴む:かじかむ 出典:大辞林〜 〜 〜 〜 「出し汁の甘きに解る凍豆腐」凍み豆腐は、豆腐を凍結、低温熟成させた後に乾燥させた固い保存食品(高野豆腐)。料理中にその固さが、じ…

「 一台のストーブ焚いて村会議 」

自治会の役員4人で、今年の活動計画を打ち合わせた。神社境内の古びた建物は薄暗く寒々としている。 ストーブを囲み、手を温め、お茶をすすりながらである。でも、会議は一時意見が交差し摩擦熱も。 〜 〜 〜 〜 『 寒垢離 』 何て読むの?「寒垢離の串ざし…

「 新聞紙挟む畳の隙間風 」

隙間風(すきまかぜ)は壁や戸障子の隙間から部屋へ吹き込んでくる風のこと。今はサッシの窓だから、この言葉も半死半生?築百年の住宅では、床下の風が畳の隙間をぬけ風が上がってきて寒いのだ 隙間には新聞が挟んである。昭和の実家での生活が思い出される…

「 俎 始 」何て読むの?

「小松菜を揃へ俎始かな」 堀口かね子 俎始:まないたはじめ 新年になって初めて俎を使い、包丁を使って料理すること。 出典:月別季寄せ(俳句が映し出す人の個性、感性)句会に2年参加し気づくことがある一人ひとりの個性、感性が俳句に投影され、俳句を読…

『初東雲』何と読む?

「ほのぼのと初東雲や余生なほ」 富安風生初東雲;はつしののめ元日の夜明け方 東の空がわずかに明るくなる頃 字を読めず俳句あきらむ冬講座俳句は頭の体操、一念発起公民館 講座に入った。全くの初心者、でも目的は健康、創造力を働かす、脳にも刺激と潤い…

猫車逆さに畑の冬深し

貸し農園の50区画には、冬場作業する人はほんの数人。 一輪の手押し車も用無しで、畑の隅に逆さまにして置かれている。殺風景の中余計に寒さがこたえる。我家の畑は今、玉ねぎ ニンニク 空豆 えんどう 絹さや スナップの苗が身を縮めて、じっと寒さに耐えて…

吹き抜ける風もささくれ枯木山

今日は健康ジムが休みの日 『工業用水』用のダム湖、一周3.5kmを早足で歩いてきた 小高い山の中は枯木立が多く 枯木を抜ける風は冷たく頬が痛い!風に棘があるかのようだそれは『風のささくれ』なのだタニタの体組成計で足腰の筋力は年齢標準以上も 足に比べ…

借景に点描打てる飛雪かな

日本海側は大雪。当地は一時間程、風に吹き飛ばされながらの雪である。覗く窓にはいつもの山河田畑の借景が、雪で点描画のような景色に様変わり。雪が新たな絵を描いて見せた。季語は『飛 雪』、 季語『雪』の副題 俳句

大根引く力加減の太さかな

踏んばって大地から根を出した大根。 薄い土色をつけているのは頑張った証だ。 9月に種蒔きしたものは、芽が出揃ったところを虫に食べられてしまい、この大根は10月に蒔き直したものだ。今、太くて立派な大根に。洗えば真っ白に輝きだす。さあ、収穫と引…

寒禽の声の吹き寄す校舎かな

今日から3学期が始まった学校。校舎には風が吹きつける寒い朝ではある。が、そこには冬の鳥 ひよどりがピィーピィーと鳴き声高く つぐみ等が声をあげキャッチボールをしている。それはチームとなって大声を交わしていた。声は風に乗って校舎に吹き寄せてくる…

気滴る千古の杉や初詣

神社には、遠い昔からの大杉が聳え立つ その下は神々しい気が充満し 身も心も浄めて頂ける 新年のスタートは初詣でから 季語は『初 詣』 俳句

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三つ指をついて昭和の御慶かな 季語は『御 慶』