『 俳 句 』 能なし

俳句初心者が、俳句で綴る日記帳    『難読語読めぬ俳句の冬講座』

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『剣先に水玉飾る若緑』

草木の緑が、雨で勢いを増している。庭の松も芯が立ち、針葉も伸ばしている。雨で水玉光らし!川の土手では草藤が、川沿い100mの景を!30年前の土手は、秋に背高泡立草が占拠していた。数年前の春は、特定外来種のオオキンケイギクが黄色をなしていた。 最近…

『切株の横たかんなの生気立つ』

役割を終えるもの、新たにうまれるもの!筍生産者の竹林は明るい。間伐され、陽が差し込んでいる。 切株が残るその傍らに、3〜4年竹の茎より筍が生まれくる。 小振りで料亭用の若筍を、掘り当てるのは難しい。地面の竹落葉より、筍の穂先が見えていれば太く…

『直立の青麦や風撥ね返す』

麦の葉、茎が青々と伸びている。真っ直ぐ、背を正し。総立ちで、畑一面の青! 少々の風は、揺れては強く撥ね返し、直立! 麦踏が茎を増やし、根の張りを強くしたのであろう。

『野菜苗茎立ち上がる穀雨かな』

先日2日間の雨、正に穀雨! (穀雨 “百穀をうるおす春雨”ー大辞林) 今日の畑、トマト、キュウリ、ナスの苗が大きく成長していた。(ナスは5本の内、3本が夜の冷込みで枯れて失敗) ジャガイモの土寄せをした。畝の土を少し掘って株に土を盛る。 土を掘ると…

『記念樹の名札の古ぶ八重桜』

今、八重桜満開!根元に記念の名札を立てている。 入園、大学入学、米寿、結婚、還暦、等様々。 人生への思い、願いが見えてくる。その名札(木札)が汚れ、少々朽ち始ている。札には、その後の重みも感じられるのである。 ここ工業用水ダム湖の公園は、管理…

『ころころと笑ひ出しそうチューリップ』

「並木道消失点へチューリップ」今、チューリップを街で良く見かける。プランターで庭先に、街路樹の根元であったり。 ふっくらの風を揺らしている。 2月26日ブログの揚羽のさなぎが、気温が一時的に高くなり、1ヶ月も早く蝶(キアゲハ)になり飛んでいった…

『春耕や根菜の丈畝立てり』

夏野菜のトマト、キュウリ、ナスの苗を植えた。ホームセンターで苗の売出があり早速購入したのだが、時期的に少し早い苗植えである、 黒マルチ、不織布で保温の養生をする。 根菜の、人参とごぼうの畝を作った。土を良く砕いて、又根にならぬように。そして…

『鶯の余韻計らひ谷静寂』

ウグイスの鳴き声が、谷に響き渡る。ホーホケキョ! 少し間をおいて、ホーホケキョ!間合いの静けさが、次の鳴き声に期待感を高めさせる。 絶妙の間合いがある。 工業用水ダム湖の山を散策した。春の鳥が一斉に鳴き出す囀りは、もう少し先だ。

『枝すべて先の先まで盛る花』

桜と言えば、入学式の写真に収めたものである。が、早くも満開。 枝という枝、枝の先の先まで咲く桜。川沿いの桜並木である。 風に舞う、ひと流れの花の群れ、一片一片が光を撥ね、蝶が舞うかのように。 光撥ねては川面に、流れては花筏に。 どこまでも桜は…