『 俳 句 』 能なし

俳句初心者が、俳句で綴る日記帳    『難読語読めぬ俳句の冬講座』

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『石取や七つ拍子に町躍る』

日本一やかましい祭り「石取祭」。 三重県桑名市の祭り、町ごとの祭車が40台も列をなし、太鼓と鉦を打ち鳴らす、けたたましい音、そのリズム! ゴンチキチン ドンドンシャカシャカシャカシャカゴンチキチン 社地整備のため氏子が神社へ川原の丸石を取って、…

『井戸水の十五度そそぐ冷素麺』

「井戸水」、現在も飲用されてる宅もあるようですが。 近隣では、飲用は市の上水道を利用し、井戸水は花や、野菜の水やりに利用している方も。 地下水の温度は一年を通して一定であるが、夏の井戸水は冷たく感ずる。 素麺を井戸水で冷やした味、冷たく喉越し…

『片陰の途切れて城下七曲り』

直射日光が厳しい。 帽子では足りず、男性も日傘をさす時代。私も黒の折り畳みの雨傘を、日傘として使う時もある。 街を歩く時、意識せずとも陰を探して歩く自分がいる。片陰を踏んでいる。 当地も城下町の地区があり、旧道に枡形をした曲がり角が今も残る。…

『百姓家開けつぴろげて軒風鈴』

一気に連日の高温、33℃ 35℃!昭和の農家の生活様式、屋敷は広く、家も大きな座敷、居間、台所であった。 夏は、家の窓全て開けっ広げて、部屋に風を通した。北の窓から、蔭の涼しい風を部屋に入れ、部屋は風が抜けていく。畳での生活、さっぱりとした感触。 …

『湧き水の音色に浸る稲の花』

夏の日差しの今日、稲に青い粒が群れている田を見つけた。 稲穂の姿を見せ、そこには小さな白い花がついている。 一粒一粒に白い花が! 4月中旬に田植、今、稲は花をつけている。実りの秋を期待させる稲穂でる。 谷間の稲田。湧き水を引き込む溝はコロコロと…

『川よりも低く青田の輪中村」

木曽、長良、揖斐川に囲まれた、輪中の長島。 肥沃の土壌を活かし、耕作地は今一面青田となっている。 輪中村は海抜0m以下の地帯。満潮時は潮位の1.2m下になる。川の堤防は2階建て家屋の屋根より高く見える。輪中に入り堤防を見上げると、圧迫感で、川の底に…

『河原呑む太き本流送り梅雨』

長梅雨に、青田は水を吐き出し、畑の畝間は浸水。 稲、野菜、草木は水分たっぷり。 梅雨末期の豪雨、雷鳴もあり、これで梅雨終わりとなるのか。 当地の河は、普段は水が枯れ、砂や石の河原も、今は河の本流となり、大河の姿を見せている。 今日も雷注意報!

『竹箒振り下ろす子の蛍狩』

今年も蛍が観れない。 10年前までは、田んぼの用水路で20匹位は見れたのだが。 団地開発した緑地帯でも、ほたるの里としてホタルを飼育して、飛翔観察会を毎年6月実施しているグループがある。 が、昨年は幼虫の生育が悪く、今年もコロナ感染防止で観察会…

『整田の碑の有志の名青田波』

今、雨も得て青田が清々しい。 直線の二千歩いまだ青田中。 一面の大青田である。 ここは元々平坦な地で、昔より田に水を引くことに難儀していた土地であったと。 昭和50年代地元の有志が、狭小地をまとめ区画整理、用水路を作り土地改良をした土地。 その…

『草取るや風に揺れ出す野菜苗』

この時期、畑の雑草も勢いが良く、草引きをしてもまた、すぐ出てくる。伸びてくる。 6月18日に草引きした、オクラの畝は、雑草の畝になっていた。 昨日の梅雨の止み間に、草引きした。 ただ淡々と目の前の草を引いた。老いには老の時流る。風のまま。 畝は草…