「シジミは山で育つ?」
シジミ漁は“チャンチャン”という鉄製の漁具で、河底を引っかいてシジミをすくい捕る。
漁港に帰って選別し水槽でシジミを洗い、泥を落とす。そして糶の市に出す。
作業を終えたおばさんが、防水つなぎ服を脇に抱え帰宅して行った。
漁港の支柱にも、つなぎ服がひょいっと干されている。
シジミ漁はここ揖斐川、長良川の河口。淡水と海水とが混じり合う汽水域で捕れる。
が、漁協青壮年部が毎年、河の上流の山で植樹活動をしている。
山からの栄養分が河を流れては、豊かな海とするのだと。
「ええ漁場は山のおかげや」と。
以前、市のイベントで青年部の発表を聞いた。
“シジミは山で育つ!